占いとは、どのようなものなのか?

この科学技術が発達した現代においても役に立つ考え方なのか?

知ったところで、学んだところで、使えるツールなのか?

 

 

どんな人でも、人間として生きている限り

思い悩むことのない人はいないと思います。

自分とは、どういう人なのか。

どんな運命をもって生まれてきたのか。

大切な人が本当はどういう人なのか。

今、心にあるこの悩みは解消してくれるのか。

社会的動物である人間

「人」の「間」で生きる人間

である以上、気にせずにはいられない問題のはずです。

 

自分を知ること。相手を知ること。

チャンスのタイミングや試練の時期を知り、準備をすること。

適性を知り、持っている長所を伸ばすこと。

生きていくために

できれば、楽しく生きていくために

そういった目に見えるようで見えないもの

わかっているようで、実は一生はっきりとしないものを掴むための

解釈・視点として

占いは利用する価値ある、有効なひとつの道具です。

占い師は、自身が専門とする占術で占い、

その人が知りたいことに沿って、出た結果から読み解き

誠心誠意、方術と言葉を尽くしてお伝えします。

 

私は占い師で、専門は四柱推命九星気学、易などの東洋占術ですが

ジャンルを問わず占いというものが大好きです。

西洋の星占いも、手相やカードや

メディアでお見かけする有名な先生方の占い方も

いろいろな占い方、考え方を読んだり占ったりするのが好きです。

そして、専門の東洋占術の考え方をこれからも一生かけて学び

深めていきたいと考えています。

ですが、そういう占い師でありながら

私は、悩みはなんでも占いさえすれば解決して

人生うまくいく

とは思いません。

自分を知ること。「運」を掴むこと。これらはとても重要です。

 

野球界で大活躍している大谷翔平選手が、高校生のときに作成した

マンダラチャートというものがあります。

9×9マスのシートを使って目標達成のために

思考を整理し、実行するための有名な手法です。

大谷翔平選手は高校生のとき「8球団からドラフト1位で指名されること」を

目標に掲げ、そのために必要なことを挙げた8マスのうちの1マスに「運」と

書いていました。

ここで大切なのは

「『運』が目標達成に必要な要素の8分の1である」ことではなく

「『運』が目標達成に必要な要素の8分の1でしかない」ことだと思います。

つまり、運はとても大切だけれど、運だけがとても大切ではない。

成功者は「運」の重要性をよく知っています。

そして、

成功者は「運」が成功に重要な要素のひとつでしかないことをよく知っています。

あらゆる必要な努力、技術、人間性などに加えて

ただがむしゃらにやるのではない客観的視点としての占い

これらが全てあってこそ、望む状態が実現するでしょう。

 

 

ここまで、占いはどう役に立つか?について書いてきました。

占いで自分や人を知ったり、適性や時期をみることの大切さ

は、上記のとおりです。

ただ、そういうことについては占い師がやればいいこととして

私は、占い的思考・占いというジャンルに括られる数々の学問は

こういう「当たる」「当たらない」とはまた別の視点から

現代でも取り入れて損は無いものだと考えています。

 

そのことについてまた次回、書いていこうと思います。

おやすみなさい~

 

今日は、甲子の日。

癸卯の年の、壬戌の月の、甲子の日です。

 

「甲子の日」というのが、西洋の星占いなどでいう新月の日みたいなかんじで

何か始めるのにいい日とか、何か始まる日として

占い好きの方々に少しずつ浸透している

ようですね。

 

「甲子」とは、「六十干支」というものの

一番最初の「干支」です。

 

東洋占いでは、「1,2,3,4,5……」という数字とは別に

「子丑寅卯辰巳……」という十二支と

「甲乙丙丁戊己……」という十干というものを組み合わせた

「甲子」からはじまり「癸亥」で終わる

60で1サイクルの「六十干支」というものであらわした暦を使っています。

年にも月にも日にも時間にもこの六十干支が当てはめられていて

ひとつひとつに意味があり、組み合わさることでさらに

意味やバランスが変わります。

 

今日は、その60の一番最初の「甲子」の日。

つまり、昨日は一番終わりの「癸亥」の日でした。

月は、「壬戌」。これは、一番終わりからもうひとつ前、59番目の干支です。

そして、月は11月8日から「癸亥」つまり、一番終わりの干支の月となり、

12月7日からは「甲子」の月がはじまります。

東洋占いの暦では11月1日からスパッと11月、12月1日からスパッと12月ではなく

少しずれてスタートします。

もっというと、一年の終わりは12月31日ではなく、節分。立春の前日です。

 

ちょっとややこしい話になってしまったかもしれませんが

何が言いたいかというと

今、とても節目感の強い時間を生きているということです。

時代の変わり目。価値観の変容。

有形無形問わず、前時代的なものや「型」に多くの人が違和感をおぼえ

混沌としながらも、それらが徐々にそぎ落とされていく時です。

 

さらに、三元九運論という考え方があって

20年ごとに時代の空気感・九星の気の流れが変わるというものなのですが

その20年ごとのサイクルも今まさに境目で

2023年までが第八運、2024年からは第九運となります。

 

年・月・日の各干支から見た節目

九星からみた節目

厳密にはそれぞれ少しずつずれてはいますが、全体的に見通してみると

この年末から年始にかけて

少しずつ少しずつ、大きな時代の節目を迎えていくのだと思います。

時代や年の「気」のようなものはいつも、大晦日から元旦とか

節分から立春とか、ある特定の日から日にスパッと終わって始まる

というような白黒はっきりくっきりしたものではなく

じわじわと長いグレーゾーンを経て、グラデーションで変わっていく

そういうもののような気がします。

 

11月8日からの約一か月が癸亥月で、12月7日からが甲子月なので

元旦から少し前倒しで、12月の初旬あたりで大きな節目感、

はじまり感を感じる出来事だったり空気感を感じる人も

いるかもしれません。

 

どんな年末年始になるか、楽しみにしながら

今年1年を振り返りつつ

私も、来年にやりたいことなど考えながら

少しずつ、やれること・やってみたいことから

はじめていこうと思います。

 

選びなおすこと

例えばどんな人でも、生まれてくる時に自分の意志で

女性とか男性とか肉体を選んで生まれてきたわけではないと思います。

ひと昔前には、誰と結婚するかを選ぶのは実質

本人というより家とか親だったとか

上の世代の話を聞いているとそういうことも当たり前のようにあったようです。

 

どこの学校に行くか?

そもそも学校に行くか?行かないか?

何の仕事をするか?

そもそもで労働をすることでお金を得て生活していくか?

労働以外でお金を得て生活していくか?合わせ技でいくか?

お金を得るための時間は抑えて、自給自足を主体としていくか?

誰と結婚するか?

そもそもで結婚をするか?しないか?

子どもを産むか?

自然に任せるか?産まないか?

男性として生きるか?女性として生きるか?性別は「とくになし」として生きるか?

恋愛をするか?しないか?

何に時間とお金をかけるか?何を重視して生きるか?

普段、どういうことを考えて生活するか?

 

本来、どっちだってなんだっていいように思います。そこに優劣はないはずです。そして、人がどれを選ぼうと(法にふれたり人に危害を加えない範囲で)自由、なはずです。

 

なぜ学校に行くのか?

なぜ働くのか?

なぜ結婚するのか?

なぜ子どもを産むのか?

なぜそのこと(今時間やお金をかけていること、頭のなかで占める割合の大きいこと、重きをおいていること)を重視しているのか?

 

「だって好きだから。理屈ではない。」「達成感を味わいたい」「一貫性を求めるから」「そっちのほうが楽しそうだから」「私の人生に必要だから」「私の人生の目的だから」「みんな(私の周りは)そうしているし」「周りと同じでないと不安だから」「安定・安心が得られると考えるから」「周りと同じはいやだから」「自分を鍛えたい」「特定の人や周囲に対して反抗したいから」「そうやって教えられたから」「執着しているから」「地位・名誉が欲しい」「お金が欲しい」「直感」「それに執着は無い。興味が無いので流れにまかせたいから」「自分の将来のため」「周りを納得させるため」「寂しいから」「考えたこともなかった」「なんとなく」「そういうことは考えたくない。考えないことを選びたい」「今、選ぶことが限りなく困難または選べる状況ではない」

 

なんだっていいと思います。

ただ、本当に本当にそれでいい?と、自分にきいてあげること。

ただひとり、自分の声を聴くこと。

意識的になること。言葉にすること。

そもそもで「選択肢」が存在することに気付くこと。

 

早いも遅いもないと思います。

気付いたら、無意識に選択し終わっていたとか

選ぼうとしたけれど選べない時代・風潮だったとか

勝手に誰かに決められていたことに気付いて怒りが止まらないとか

急に選べと言われてもついていけない、受け入れるのに時間がかかるとか

そういうことが沢山あると思います。

 

それぞれのタイミング、それぞれの速度で

ふと選択肢があると気付いた時

立ち止まってゆっくり

選びなおすこと。

じゃあ、今の自分はどう選ぶ?

よく自分自身の声に耳を傾けること。

「他の誰でもない、自分が選んだのだ」という実感・手応えを増やしながら生きていくこと。

そうやって選びなおした結果、現状と特に変わらず

端から見たら何ら変わりなかったとしても

それは、すごく意味のあることのように思います。